Healing room 3

日記、および公開ラブレター!

まぁまぁマガジン リニューアル号!!!!!

早起きしました。

 

まぁまぁマガジンリニューアル号(22号)が出たからです。

 

家族が起きてくるまでの時間、

わたしの現在の全存在をかけて

感想を書きたいです。

 

渾身のラブレターです。

(よって長いです。サディスティックにスクロールさせます)

 

 

 まぁまぁマガジン(前号まではマーマーマガジン)の編集長

服部みれいさんははわたしにとって

古い友人であり

師です。

 

みれいさんの日記シリーズの1冊目

『あたらしい東京日記』では

わたしの「ほめ」がすごすぎて

滝行のようだったと書かれているように、

 

わたしの永遠のほめターゲット。

 

みなさんご存じのとおり

無邪気にして

聡明にして

美人。

 

近くから見ても絶対にがっかりしない

カリスマ。

というか

ポップスター。

(カリスマやスターはみれいさんにとっては

まったくほめ言葉じゃないのだけど、

受け取るほうから見て)

 

女とか男とか、

おとなとか子どもとか、

からだとかこころとか

都会とか田舎とか、

あらゆる境界をひょいと超えた存在。

 

みれい物語を最高の席でみるために

わたしはこのポジションを選んで来たと

自負していますが

(自称「前世からのおっかけ」、

または「早すぎたマーマーガール」)

 

スコット・フィッツジェラルド

『グレート・ギャツビー』が

比較的凡庸なニックという隣人の目線で

書かれることで効果を生んでいるように、

 

比較的どころではなく凡庸な

わたしから見た

みれい物語というものがあって、

それはきっと

みれいさん本人が見ても

すごくおもしろいのではないかな。

 

そのみれい物語に

新展開がありました。

 

『マーマーマガジン』が

詩とインタビューの雑誌

『まぁまぁマガジン』に!!!!

 

この興奮がどうやったら伝わるでしょうか。

 

このリニューアルは

完全にわたしのためなのではないかと

思えてしまうほど、

これはわたしのための雑誌です。

そして、そう思っている読者が

どれほどいることでしょう!

 

それは今までのマーマーマガジンの読者と

一致するものではないかもしれません。

 

マーマーマガジンでは

みれいさんが

川なのか、泉なのか、

澄んだ水の中にざぶざぶと入って

向こう岸に渡って行っては、

「こっちのほうがいい感じだよー!」と

手を振ってくれるので

わたしたちも安心して何度も

向こう岸に渡っていけた

気がしています。

 

そのたびに澄んだ水に浄化されながら。

 

冷えとりであったり

ホ・オポノポノであったり

数秘術であったり

呼吸法であったり

 

今すぐ誰にでも

実践できるもので

パワフルに効果を発揮するものを

みれいさんはたくさん

発信してくれました。

 

そのひとつひとつが

血肉化するほど

なくてはならないものに

なっているのは

わたしだけじゃないはず。

 

 

そのみれいさんが

今回向こう岸に見つけたものは

詩です。

 

 

しびれました。

 

 

わたしはみれいさんの詩集

『甘い、甘い、甘くて甘い』が

大っっっっっっっっっ好きなのですが、

(サイン本がわたし用に一冊、娘用に一冊あります)

 

わたしがみれいさんの詩に感じるのは

 

わたし以外のなにものにも

帰属するものかという

少女の気概と

 

何かへの強烈な敬虔さです。

 

 

また、前に池袋の自由学園

谷川俊太郎さんとみれいさんの

詩の朗読会があったときに

詩の権化のような谷川俊太郎さんを横に

みれいさんが読みはじめた詩は

「おっさんたちにはわかるまい」で

(『だからもう はい、すきですという』ナナロク社に収録)

 

もちろん谷川俊太郎さんはおっさんではないから

にこにこして聞いていらっしゃいましたが、

そういう挑戦的な茶目っ気というか

パンクの姿勢みたいなものは、

みれいさんの活動すべてに通底するものだと思います。

 

17歳より、もっと17歳みたいな。

 

 

少女の気概。

 

何かへの敬虔さ。

 

パンクの姿勢。

 

 

それが弁当箱にぎっしり

つまったものが

今回あたらしくなった

まぁまぁマガジンで、

 

冒頭のタムくんの漫画の時点で

わたしは悶絶するのですが、

 

実験的なリニューアルだから

排他的になりそうなものなのに

そうではなく

途中、途中に、合いの手のように

ナビゲートする文章が入るのが

ちょっとラジオのようで

ほんとうにほんとうに

楽しく読むことができて、

 

翠れんちゃんの記事も写真も

ホンマタカシさんのインタビューも

とってもおもしろくて

大好きな詩もいくつもあって

松岡一哲さんの写真も

もう詩だと思ったし、

(ポストカード最高です!)

 

この3人はみんな

写真家なので

まぁまぁマガジンは

詩とインタビューとともに

写真の雑誌でもあるな

とも思ったり。

 

 

中でもいちばん好きだったのは

忍田彩ちゃんによる

レインコーツのインタビューで、

 

育児のため離れていた音楽に

戻ってきたとき、

「わたしのかけらが戻ってきた!」と

感じたというお話に涙が出た。

(こちらもポストカードの写真が最高!)

 

やはりそこにも

 

少女の気概と

何かへの敬虔さ

を見つけます。 

 

何かへの敬虔さ。

 

何への?

 

その「何か」により近づいたからこそ

まぁまぁマガジンは詩とインタビューの本になった。

 

そして最後の谷川俊太郎さんの詩

「ホントかな」も

その「何か」についての詩だと思ったし、

 

わたしはもうそれにしか興味がない。

 

 

 

美濃の山の木々が今吐いたばかりの風が

川を越えてみれいさんのところに吹くから、

みれいさんはこれからももっと

17歳よりも、17歳になって行くのだと思うし、

まぁまぁマガジンもずっとあたらしくなっていくの

だと思う。