Healing room 3

日記、および公開ラブレター!

大切なことは大切にね  

 

セカンダリーゲイン

ってご存知ですか?

 

直訳では「二次的利得」。

 

なにか問題があることで

実は自分にとって

利得がある場合、

 

それを問題と思って

悩んではいても

実は自らが

手放さずに

いるような

状態をいいます。

 

 

◎体の調子が悪いことで

家族がやさしくしてくれる。

 

◎仕事が忙しすぎることで

本当に自分がやりたいことに

向き合う勇気を出さなくてすんでいる。

 

◎問題のある男の人ばかり好きになることで

自分が相手を支えている実感を味わえる。

 

結構よくある話

なのだと思います。

 

わたし自身の

最近の体験としては

 

母が亡くなって

無人となってから

3年以上維持していた

実家について、

 

物理的にも遠く

環境的にも厳しい

北海道という

場所もあって、

 

本当に気持ちが

心から休まる日は

なかったというほど

気を張ってすごしてきて、

 

ここまで長く維持

してきたのは

実はわたしの

意志ではなく、

 

他の要因があっての

ことだったのですが、

 

わたしの意志

ではないのに、

その負担はわたしが

引き受けなくては

いけない状況から

 

とにかく早く

解放されたいと

思って過ごしても来て、

 

でも、いざ先日

すべてのことが

片づいた際に

 

(以前の記事でも書きましたが

神の采配のように奇跡的に)

 

自分の内面に

予想外の感覚が

ありました。

 

ただただ解放感に

浸るものと

思っていたのに、

 

意外とそうでもない。

 

自分が育った実家を

手放したことによる

寂しさももちろん

あると思いますが、

 

よくよく自分の

内面を観察していると、

 

「次の問題を得なきゃ!」

って感覚がある…

 

 

要するに長い期間

実家のことが片付か

なかったことで、

 

わたしは得ていたことも

あったということ。

 

 

父と母が

大切にしていた

実家のために

がんばっている

ってことが

 

父と母への

思いの行き場と

なっていたし、

 

実はわたし自身がまだ

全然実家のことを

手放せてなかった。

 

その問題があったおかげで

実家と繋がっていられたこと。

 

それが

ゲインだったんです。

 

ゲイン・コスギだったんです。

 

(加齢とともに人は思いついた

ダジャレを食い止めることが

できなくなると思います)

 

問題は自分の

選択でもあるのだと

あらためて気づきます。

 

問題があったことで

自分内のバランスを

とってきたから、

 

あらたなる問題を!

って一瞬なっちゃったけど、

 

とにかくこの数年の

自分のがんばりを

いちばん知ってるのは

自分なのだと認めて、

 

よくよく自分を

ねぎらって、

 

問題がなくなった

ことで自分の中に

空いたスペースを

感じるなら

 

これからの自分のための

あたらしいエネルギーで

満たしてあげるようにしました。

(呼吸で対応できる)

 

この件でも

しみじみ思いましたのは、

 

わたしがこのことを

手放すのに数年

かかったように、

 

問題というのは、

 

やはり本人に最適な

タイミングをもって

手放されるのだということ。

 

もちろん、

 

大変よりは

楽がいいし、

 

悲しんでたり

怒ってるよりは

笑ってるほうがいい、

 

つらいときは

信頼できる人に

相談したり

思いっきり

頼るのもいいって

思うけど、

 

一方で、

問題の解決は

 

他者から強要される

ことでもないというか、

 

いつ気づいて

いつ手放すのかは

本人の自由なのだと思う。

 

それがはた目には

どんなに有害な

問題に映っても、

 

それをどうしたいかは

その人の領域というか。

 

自分を苦しませなくても

なにも失わないよって、

 

自分の選択で

いくらでも人生は

更新されるんだよ

 

ってことは

伝えたいけど、

 

それが

最善じゃなくても

回り道でも

失敗でも

愚かでも

 

本人が人生を

選択していることが

尊いのだと思うから、

 

問題を奪う権利は

誰にもないって思う。

 

本当は自分でそれを

なんとかできる力を

その人から奪うことにも

なるのだと思うから。

 

 

と、

いったんまとまりましたが、

 

まだどうしても

続きます。

 

Aさんのご感想を

シェアしたくてです。

 

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過去から未来のことまで、

私の中にある色んな感情や感覚を1mmの狂いなく

共有していただき、そしてそれらを言葉として現して、

また当たり前に肯定してくれたことが、

私の中の子どもの私も、今の大人の私も、

本当に気持ちよかった、嬉しかった〜!!と

スキップらんらんといった気持ちでいっぱいになりました。

 

昨日まで確実にあったお腹のあたりの

黒い雲の塊や重い感じがなくなって、

今はとってもすっきりとした気持ちです。

なんというか子ども気分です。

 

本当の意味で、自分を主人公にして人生を歩み出すためには、

インナーチャイルドの発している言葉を受けとめて解き放つ

あのプロセスが必要だったんだなと

セッションを思い返しています。

 

初めて会ったのに話が通じすぎて、分かってもらえすぎて、

歌織さんの自由さの中に安心して身を委ねられる快感!

 

インナーチャイルドの思いを吐きだしてすっきりして、

自分の未来のヴィジョンを共有して、

歌織さんの小噺を聞いているうちに、

あの超現実的な目標を設定できたこと、

すべてが本当におもしろかったです!

 

壮大な世界観を繰り広げて、涙あり笑いあり、

そしてしっかりオチをつけて終わるという、

なんというか体験型の落語のようで。

 

音楽や落語など芸術を愛する歌織さんが、

自分の方法で芸術と同じことをやっている、

ということがとても嬉しいです。

 

どこにも縛らず、私らしさを尊重して

よき方向へと導いてくれる、こんな親戚のお母さん、

または学校の先生なんかがいつも近くにいてくれたら

子どもたちはどんなに嬉しいだろうって思いました。

 

それはインナーチャイルドを持つ

すべての大人にとっても同じだと思います。

私もいつか、ごく近しい人たちにとって

そうなれるといいな。

 

(セッションの中で飛び出した)

傍から聞いたら意味わからない

大切なキーワードを胸に

私の日々を過ごしていきたいと思います。

 

※かっこ内はわたしの補足です 

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泣いて読みました。

 

「本当に自分を主人公として生きていくためには

インナーチャイルドを解き放つプロセスが必要」

 

「どこへも縛らず私らしさを尊重」

 

わたしがセッションで大切にしていることを

共有できていたことが本当ににうれしくて。

 

「私の日々を過ごしていきたい」

って書いてくれたことも

すごいうれしい。

 

本当に

人は誰かに見せるために

生きてるわけじゃない。

 

“映え”なんて

しなくていい。

 

茶色だらけの

お弁当だって上等!

 

っていうか。

 

Aさんのセッション

ちょっとパンクな

様相もありましたので、

 

ついそんなスイッチも

入ってしまいますが、

 

Aさん、

 

いろんな手仕事がお得意で

この日もコートがすてきなので

伺うと、白いのを

濃紺にご自分で

染め直したとかで

 

ゆくゆくは

半自給自足のような暮らしを

思い描いてもいる。

 

お若いのに浮ついたところもなく…

と感心するばかりだったのですが、

 

セッション中、

目標設定の場面で

 

Aさん物語の

いろんなことを

結構壮大に網羅

してきた末に、

 

Aさんが選んだ目標文が

 

まさかのダメ臭を放っていて(笑)

 

おもわず爆笑が起こりました。

 

それ宣言しないとできないこと?

って、多くの人は

思ってしまいそうな。

 

でも目標設定は

誰を感心させるために

あるわけでもなく、

その人のためのもの。

 

Aさんにはそれを

一度決意して宣言する

必要があったのです。

 

どんな華麗な旅路にも

最初の一歩は必要です。

 

その歩幅もそれぞれに

違って当然!

 

その最初の一歩の歩幅が

まさかの狭さだったとしても!(笑)

 

次の足を出し続ければ

自分のいちばん

行きたいところに

たどり着くんだと思う。

 

Aさんに急に香り立った

そのダメ臭、

わたしにとって

長年なじみのもの

でもありますから、

 

もうAさんのことが

より愛おしく感じられました。

 

わたしもだけど

Aさんもそのダメ臭を

むしろ大切に生きている。

 

そして、

どこにもカテゴライズ

されない存在で

ありたいと魂が

叫んでいる。

 

Aさんは

将来に半自給自足的な

暮らしを思い描いては

いますが

 

いわゆるナチュラリストとか

田舎に移住した人たちの

コミュニティとは

 

自分はまた違うことを

しっかりわかっていて、

 

ここも若いのに

素晴らしいなって

思っていたのですが、

 

もうある仕組みを

利用する方が

楽ですけど、

 

違和感に

敏感なのだと思う。

 

若い世代に感じるのは

ここの自由度。

 

カテゴリーを超えて、

 

境界を自在に

行き来して

 

自分にとって

幸福度が高くて

自然や人とも調和する、

 

いちばんしっくりくる

スタイルを

 

模索している方が

本当にたくさん

いらっしゃると思うし、

 

わたしにもどこか

同じ気持ちはある。

 

それは全然優等生的

じゃなくていいって

思ってて、

 

だって、セラピストが

クライアントに

「“ダメ臭”がする」

とか言うの常識的には

絶対NGですよね(笑)

 

セッションは相手との

掛け合いですから

Aさんのセッションだったから

飛び出したワードだと思いますが、

 

でもわたしが常識的では

なかったからこそ

Aさんはその目標を

選ぶことができたと

言ってくれて、

 

それはひとりでは

できなかったと言ってくれたことが

 

わたしを本当に

勇気づけてくれました。

 

 

 

わたしがより

わたしであることが

 

人のためにもなる。

 

本来の自分に戻るのは

 

自然の法則のように

本当は無理なく起こること

なのだと思う、

 

自然の循環のように

そうしようとしなくても

そうなってしまうもの

なのだと思う。

 

Aさん、

鴻巣まではるばるのお越しを

ありがとうございました!

 

目標設定最高でした!

ぜひぜひご自身のペースで

お役立てください!

 

愛!

 

http://healingroom3.com

 

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今日はAさんによる選曲でお別れです。

セッション後の帰り道、音楽が好きなAさんに、最近のバンドを全然知らないって話したら、後でいろいろリンクを送ってくれて、どれもこれもツボ過ぎて、胸がいっぱい。

 

特にこれ!曲も歌詞もすばらしすぎる。

https://www.youtube.com/watch?v=ygJDJ0MDEiU&feature=youtu.be

 

“いつかさみしさに負けたとき

心を最初に守ってほしい”

 

“君がしあわせだと思ったとき

迷わずそっちに歩いてほしい”

 

ヒーリングルーム3の

テーマ曲にしたいほどです。

 

 さらに!

https://www.youtube.com/watch?v=YMGf3zyhG94

「コンプレックスはアートなり」と。最高。ナイスコンプレックス!

そしてAさんナイス選曲!井上陽水まで含めて全部!感謝です。

 

 

異形とマイノリティーに祝福を!

 

他の人にとってどうであっても

その人にとってかけがえがなく大切なことを

本当に大切にしてほしい。

 

それがなんの役にたつの?ってことにこそ

その人のいのちの源みたいなものがあるって

思ってるから。