Healing room 3

日記、および公開ラブレター!

アンチじゃなくて、パンクだよ!

いりことひじきと納豆は

常備することにしましたよ。

 

アップリンクで上映中の

「いただきます〜みそをつくる子どもたち」

を観てのことです。

 

9日(月)の上映では

オオタヴィン監督と

服部みれいさんの

アフタートーク

ありました。

 

「いただきます」は

福岡県にある

高取保育園の

子どもたちが

 

日本古来の和食を

給食で食べることで

(時に自分たちでも作る)

 

活力に満ちながらも

調和的に成長していく

ようすや、

 

アレルギーがある子も

いつのまに改善していく

ようすを

 

ただただ光を

見るような気持ちで

見せてもらえる映画。

 

以前から

歌う子どもと

走る子どもを

見ると、

 

反射のように

泣けて仕方ない

のですが、

 

(加齢と共に涙腺のコントロール

あきらめて最近では人目を気にせず

大いに泣きます)

 

食べるこどもで

泣いたのは

初めてです。

 

映画の中で

子どもたちに

供される食事、

最初「多い!」って

びっくりしたんです。

 

自分の娘の

その当時を

思い出しても、

こんな小っちゃい時期に、

こんなに食べて

くれたっけ?と

 

それを本当に

ぴっかぴかに、

 

最後の一粒まで

ひじきの最後の

ひとかけらまで、

お箸でちゃんと

たぐり寄せて

口に運ぶようすに、

 

子どもによっては

さらにお皿を

なめてしまうほど

びかぴかに

食べ終えるようすに

本当に感動した。

 

おいしいと

食べてくれるんだ…

 

考えてみたら

あたりまえですよね。

 

 アレルギーについても

除去食では改善

しなかったのに、

 

この保育園の食事に

変わると半年くらいで

消えていくという例が、

 

実際の入園当時との

変化がわかるように

記録されている。

 

米食

そして味噌汁、納豆、

漬けものといった

発酵食品が

 

日本人の

腸内環境なり

DNAなりに

どれだけ

即したものなのか、

 

科学の方が

追いついたような

格好ながら、

 

エビデンスが必要なら

この子どもたちが

エビデンスなのだと

いうお話が

 

監督とみれいさんの

アフタートークにも

ありましたが、

 

この映画の

素晴らしいところは

すこしも啓蒙的でない

ところです。

 

家族に理想的な食事を

提供できてるとは

まったく思えない

わたしが見ても

息苦しくならならず、

 

(この当日わたしが娘に

置いてきた食事について

ここにはとても書けません…)

 

本当によろこびの内に

鑑賞できた。

 

現代の食をめぐる

いろいろを

批判するの

ではなくて、

 

光り輝くほんものを

提示することで、

 

自然とわたしたちを

導いてくれるように。

 

みれいさんの著作も

いつもそうです。

 

批判、または

アンチテーゼという

表現は、

 

○○ではないわたし、

という設定だから、

 

対立する存在あっての

自分ということになる。

 

むしろその対象に

エネルギーを注ぐ

ようなこと。

 

わたしは

みれいさんの作品に

いつもどこか

反骨心を感じて

きましたが、

 

それはアンチではなく

パンクの精神。

 

パンクの精神って

 

D.I.Y精神って言われます。

 

Do it yourself.

 

自分で考えて、

自分でやるって事。

 

自分で味噌を

作ったりすることも

今やパンクなのだと思う。

 

パンクも反抗心が

原動力とはいえ、

 

重心が反抗する

対象にではなく、

自分自身にある。

 

パンクが今とても

有効だと思うのは、

 

みんなが自分自身に

軸を取り戻すことが

とても重要だと

思うからです。

 

監督とみれいさんの

トーク

 

これほど

優れている

和食を

 

よろこびを持って

自分たちが

取り戻していくことは

 

実は革命でもある

といった内容が

ありました。

 

こどもたちが

粘土遊びのように

楽しい声を上げながら

味噌玉を作っている

ことも実は革命。

 

その保育園で育った子どもが

高校を卒業したあとも

挨拶をしに訪れるようすに

 

おいしいという

よろこびの内に

 

楽しいという

笑い声の内に

 

大切なことは

伝えられるんだ!って、

しみじみ教えて

もらいました。

 

(わたしもまずできることからです…)

  

トークショーの中で

印象的だったのは、

 

みれいさんが

今年からはじめた

不耕起栽培の田んぼや

以前から続けている

畑での体験について、

 

伝えるための

「形容詞がない」

と言っていたこと。

 

それは、

目に見えない

細菌や微生物などの

すべての営みあっての

体験で、

 

田舎暮らしとか

スローライフとか

ちょっとそういう

ことでもないほどの、

 

未知の体験なのだと。

 

なんというか

身体のもつ

宇宙感みたいな、

 

ミクロコスモスが

マクロコスモスで

みたいな、

 

壮大だけど、

めっちゃ地に足着いてて、

メシがうまい!みたいな、

体験なのかなと

想像しました。

 

 

 そして、特筆せずに

いられませんのは、

 

久々にお目にかかった

福太郎さんの

なんともいえない

かっこよさです!

 

5月に美濃に

おじゃましたとき、

 

ちょうど田んぼに水を

入れ始めるところを

見学させてもらえたので、

 

ちょうど

田んぼ前、

田んぼ後の

ビフォーアフター

会えたことに

なるのですが、

 

男性というのは

田んぼを体験すると

 

これほどまでに

なんとも言えない

かっこよさが出る

ものなのかと

びっくりでした。

 

トークショーの中で

オオタ監督が

 

「男」という漢字は

「田」の「力」と

書きますからね、

 

とおっしゃっていましたが、

 

モテたい男性は

田んぼに行けと

もうしあげたい

気持ちでいっぱい(笑)

 

あ!

オオタ監督と

みれいさんが

何度も読んでいると

言っていた、

 

『逝きし世の面影』

未読なので、

ぜひ読みたいです!

 

http://healingroom3.com

 

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手前味噌とぬか漬けはいつかは避けられないって思ったまま、まだできていない…

でも味噌汁なら!